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2005年08月21日 [日]
あの夏、空港で。
勇さんが九州に飛び立つその日、
「お見送りに行きましょうか?」と私は言った。
移動時間を含めて、ほんの2時間弱の逢瀬。
慌ただしい食事を終え、ゲートに急ぐ彼。
搭乗までに、あと15分。
そのとき、私たちの視線がクロスした。
勇さんはほとんど無言で歩き出し、
私はそのあとを付いてゆく。
キョロキョロと周りを伺うわけでもなく、ごく自然に個室に吸い込まれる。
その頃の私はまだ、匂いを嗅ぎたいなんて言うこともできず、
ただ抱きしめられたときの匂いをそっと感じる。
永遠の別れでもないのに、空港っていう場所は、
何故かセンチメンタルな気持ちにさせられてしまうものなのだ。
彼の股間で起こっている私への欲情を知り、
私はソレを鎮めたいと素直に思う。
「僕だけなんてごめん・・・」
そんなことはかまわない。だから、
私の目の前で、その熱い情熱を見せて。。。
搭乗口に並ぶ勇さんは、何度も何度も振り返り、
私の居場所を確かめる。
大丈夫、あなたの背中が見えなくなるまでここにいるから。
帰りは一人だけど、
あなたの匂いがココにあるから寂しくない。
あの夏、空港で、
私はたった一人でヒロインを気取った。
「お見送りに行きましょうか?」と私は言った。
移動時間を含めて、ほんの2時間弱の逢瀬。
慌ただしい食事を終え、ゲートに急ぐ彼。
搭乗までに、あと15分。
そのとき、私たちの視線がクロスした。
勇さんはほとんど無言で歩き出し、
私はそのあとを付いてゆく。
キョロキョロと周りを伺うわけでもなく、ごく自然に個室に吸い込まれる。
その頃の私はまだ、匂いを嗅ぎたいなんて言うこともできず、
ただ抱きしめられたときの匂いをそっと感じる。
永遠の別れでもないのに、空港っていう場所は、
何故かセンチメンタルな気持ちにさせられてしまうものなのだ。
彼の股間で起こっている私への欲情を知り、
私はソレを鎮めたいと素直に思う。
「僕だけなんてごめん・・・」
そんなことはかまわない。だから、
私の目の前で、その熱い情熱を見せて。。。
搭乗口に並ぶ勇さんは、何度も何度も振り返り、
私の居場所を確かめる。
大丈夫、あなたの背中が見えなくなるまでここにいるから。
帰りは一人だけど、
あなたの匂いがココにあるから寂しくない。
あの夏、空港で、
私はたった一人でヒロインを気取った。
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いいなぁ~
場所、時など関係なく…
理想ですよね
きどってるのではなく、自然とそれが出来る涼子さんは、間違いなく勇さんにとってのヒロインなのでしょうね